第2回コラム

英会話学習の秘訣

1978年電気工学科卒 大賀昌二

先に開催された2020東京オリンピック・パラリンピックは、コロナ禍から無観客開催になったため、海外からの訪問者もなく、外国人と直接に交流する機会はありませんでしたが、海外からの訪問者も年々多くなり、仕事・観光で海外に出かける方も多くなっています。今から紹介する私の英会話力習得の経験談が、本タイトルに関心のある在学生や卒業生の皆さんのお目(耳)に届き、少しでも参考になれば幸いです。

 

私は英語が苦手で、在学中に苦労して英語単位を取得した経緯から、英会話とは無縁であると思っていましたが、いきなり入社2年目に米国への出張、3年目には米国販売子会社の応用技術者として海外勤務を命ぜられました。英語の読解力・筆記力不足はもとより、会話力は全くない状態での赴任でしたが、業務になると顧客技術者との面会、電話、FAX(eメールのない時代)で自ら接しなくてはなりませんでした。しかし、相手の普段の会話スピードでは全く聞き取れず、カタコト英語ではほぼ意図が伝わらず、その場から逃げたくなるような日々を過ごしたことを忘れることはできません。

そんな折に先輩社員から、「英会話をあまり難しく考えず、日常英語を話すには中学生英語が習得できれば十分に会話ができるよ。だから中学校の時の英語の教科書を読み返し、好きな映画を繰り返し観て、会話(言葉)を覚えるといいよ」と助言をうけました。それまで英会話を難しく考えていましたが、一気に英会話の不安レベルが下がり、少しずつですが会話が聞きとれるようになりました。次なる課題の話すことは、日々の会話で聞いたことのある単語、簡単な会話フレーズや映画で聞いたセリフをTPOに合わせてリピートすることで段々と語彙力が増えていきました。そして、赴任から1年目が過ぎるころには現地社員と口喧嘩をしていました(笑)。5年弱の勤務を終えて帰任、その後に10年の日本勤務を経て1996年から2度目、更に2001年から3度目と異なるミッションとポジションで延べ12年弱の米国勤務の機会を与えられました。この間に達成した事業成果のみならず、本音議論を交わすことで米国のビジネススタイルや米国文化を学び、経験できたことは、私の人生に大きく影響を与えることになりました。そして、今でも多くの友人との定期的な交流や海外企業とのビジネスにも役立っています。

 

今は、交通や通信手段の発達から、人やモノ、情報が国境を越えて動くようになって経済的、文化的に影響を与え合う「ボーダーレス社会」、「グローバリゼーション」、「国際社会」という言葉をよく耳にします。

  • 法務省データによると、私が最初に赴任した1980年頃に比べると、2019年の出国日本人が7倍の2000万人になり、訪日外国人は31倍の3100万人になっています。また、2020年の在留外国人は6.5倍の288万人、長期滞在者、永住者を含む海外に在留する日本人は3倍の136万人と今後も益々増えていく事と思います。
  • 2020年の日本の輸出総額は約7兆円で世界第5位、輸入総額も7兆円弱の第5位ですが、貿易依存度(GDPに対する貿易額の比率)は世界の185位と貿易額を増やす余地はあり余っているとも言えます。
  • 国際社会では、環境破壊や国際紛争の解決、貿易摩擦やテロリズム、食の安全や感染症への対応、人権問題などの課題は絶えることはありません。

 

皆さんも企業人として、社会人として輸出入ビジネスや諸外国からの労働者の受け入れ、国際課題への参画機会が多くなると思います。その際に、日本の価値観にとらわれず広い視野をもち、異文化との共生するためには言語の習得が不可欠になることは言うまでもありません。

文科省は、2050年頃には、日本国民一人一人が、様々な場面において外国語を用いたコミュニケーションを行う機会が格段に増えると想定して、2011年度から小学校高学年(5,6年生)に外国語活動を導入し、2020年度からは、中学年(3,4年生)に音声を中心としたコミュニケーションの体験学習を中心に、外国語で自ら思考、判断、表現できる力の素地を身に付けることを目指す年間35単位の外国語活動を導入、高学年に英語を年間70単位の「教科」としています。

 

外国語は英語に限る必要はありませんが、国際社会において英語が共通言語として扱われています。また、英語学力の指標としてTOEICの成績を採用、昇給・昇格条件にする企業も増えていますので、英会話学習をお勧めします。

英会話の習得方法や教材も多々あり、身近なLINEで学ぶ手段もあるようですが、英会話を学びたいけども英語は不得意と思っている人は、先ず、中学校の英語教科書を一度、読み直してみるはいかがでしょうか? そして、映画・ビデオ鑑賞などから英語力を徐々に習得したら、日本語を全く使わない海外旅行や仕事(学会発表)、海外研修を通じて英会話実践を繰り返すことで、英語力の磨きをかけるのはいかがでしょうか?

 

最後に、「湖鳥会」は、同窓生間の親睦、後輩へのサポートのプラットフォームです。皆さんが多くの会員と交流、連携から日本を含む国際社会で羽ばたき、活躍されることを祈念しています。

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