「画像データの疎らな部分を計算機で埋めて測る」
教員:教授 近藤克哉
システムデザイン研究室は,人,モノ,環境のセンシングに関して合理的な処理の方法,その情報を読み解く方法など,画像を中心に基礎から応用まで,イメージング,超解像,画像を読み解くコンピュータビジョンなどの研究に取り組んでいます.生活社会やバイオ医用分野によく機能することが目標ですが,対象を計測するときデータが十分に揃っていない,あるいは対象が何かによって一部隠れていることがあります.足らない部分を埋めるという基本的課題は,熱画像解析やインフラ非破壊検査での関心領域観察など現場での計測技術にも有用です.たとえば,顔面温度を計測することで有名になったサーモカメラで撮影した熱画像は,一般に十分な画像解像度がなく,細かな表現が苦手です.また医療や非破壊検査で用いられる線量画像も,放射線量を増やせば計測に十分な解像度が得られますが高線量は問題もあります.そこで解像度を高めるのに計算機の力を借ります.マスクをする生活が長く続きましたが,人間はマスク部分を経験に基づき,あるいは都合のよいように埋めます.これが補間です.このような足らないところの埋め方を理にかなった方法で実現し,画像データを使って対象をより正確に計測・イメージングする課題解決に励んでいます.またこれらをテーマに社会人を受け入れ,博士の輩出にも力を入れています.課題を解決できる一段高い自由な発想力と専門的知見を活かし活躍されておられ,意義高く感じます.学部・修士学生も県外出身者を含め県内に就職する者が毎年一定数おり,県内の入学者数と就職者数が増えればと活動しております.今後ともご支援ご指導のほどよろしくお願いいたします.
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システムデザイン研究室HP:http://labs.eecs.tottori-u.ac.jp/sd/