情報フォトニクス研究室 教授 吉川 宣一
2023年4月に鳥取大学工学部電気情報系学科に教授として着任いたしました吉川宣一と申します。光情報工学を専門としており、光計測やホログラフィ技術に関する研究を進めています。筑波大学で学位を取得後、複数の研究機関や大学での勤務を経て、最近まで埼玉大学工学部情報工学科で准教授として研究および学生の指導にあたっていました。
電気情報系学科は、電気電子工学と情報工学の両分野にまたがる内容を教育研究する学科と思います.私の専門である光情報工学がこの学科において新しい役割を果たすことを期待しています。光工学やレーザー技術は物理学に属すると考えられがちですが、ディジタルカメラやディスプレイ、画像処理応用など、光を情報媒体として利用する光システムがデジタル技術の先端を担っています。最近では、人工知能分野において光情報を活用する手法が注目され、イメージング応用で大きな進展が見られます。これらの技術の基礎となるのは光技術そのものです。光情報工学は、電気情報技術の中で今後さらに重要性を増していくと考えています。
鳥取大学での新たな役割を通じ、産業界との連携を強化し、実社会の問題解決に貢献する研究を進めていきたいと思います。光情報工学の可能性を引き出し、学生たちと共に成長することを楽しみにしています。今後ともご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。